●私は子供の頃から体が弱く、よく高熱を出して寝ていたことを記憶しています。聞いてみると、生まれたときは赤い「赤ちゃん」ではなく、「青ちゃん」だったそうです。お母さんのお腹の中で、それくらい体が冷えていて血行が悪かったのですね。
ですから牛乳やカルピスを飲むと、喉に痰がからまってしまうのできらいでしたし、甘いこってりしたケーキや和菓子も気持ちが悪くなるので、体が受け付けませんでした。性格的にも内向的で、小1の時隣りの男の子に消しゴムを取られてしまっても、何も言い返すことが出来ないくらいでした。
そんなに引っ込み思案でしたのに、小学4年生から、どういう訳か少し体質が変わったようで、『人工太陽』なんてあだ名をつけてくれた男の子がいたくらいに明るくなったようでした。
ジョーティッシュ(インドの占星術)でも、8歳までは病気がちだったはずと言われましたので、星の配置から見てもその通りだったわけです。
その後は、相変わらずよく熱を出し消化力も弱かったようでしたが、割と活発な女の子になっていました。
●中高時代そして大学時代は、健康に関する本当の知識を何も知らぬまま、他のみんながするように私もファーストフードやファッショナブルなグルメフードを楽しんでいました。その結果、就職したときには低血圧症、肩こり・腰痛、冷え性、便秘気味などの症状をもつ、りっぱな不健康人になっていました。
●新卒で(株)船井総合研究所に就職し、3年目から船井幸雄先生の秘書をさせていただいているときに、『新生水』という天然磁性水との出会いがありました。
『新生水』を飲み始めたら、最初の一週間は風邪をひいている訳でもないのに、たくさんの鼻水や痰、お小水・汗・大便などの水を伴った形で、体の大掃除が自動的に起こりました。今まで溜まっていた体内の汚れが洗い流されていったように感じました。なぜなら、体が軽くなり、朝の目覚めがさわやかで、さっと起きられるようになったからでした。
そして、これを機に「マクロビオティック健康法」を学び始め、食生活を徐々に変えていきました。
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★マクロビオティック健康法の知恵
マクロビオティック健康法とは、桜沢如一氏が提唱されたもので、「無双原理」を基礎においた東洋哲学的な宇宙観に基づいた食養生、または長寿のための食事法とも言えるでしょう。
詳しくは、日本CI協会や専門書がありますので、こちらで学んでいただければと思いますが、私が18年間に少しばかり学び実践してきた中で、大切にしてきた中心の原理原則だけを、ここでご紹介したいと思います。
無双原理では、すべての物事を陰陽で相対的に捉えます。ですからわかりやすく言えば、
陰性体質に傾いている人は、陽性のものを食事や行動で取り入れて中庸に戻し、
陽性体質に傾いている人は、陰性なものを食事や行動で取り入れて中庸に戻るようにアプローチします。
陽性とは、中心に向かうエネルギー(求心力)が強いモノ。
陰性とは外に向かうエネルギー(遠心力・広がる力)が強いモノ。
例えば、動植物を比較すると、動物の方がより陽性、植物の方がより陰性と捉え、
男女の場合は、男性の方がより陽性、女性の方がより陰性であると捉えます。
健康的な男性は中庸よりもやや陽性である方が凛々しく、
健康的な女性は中庸よりもやや陰性である方が潤いがあると言えるでしょう。
1.身土不二の原則
「我が身と住む土地は二つならず」です。
その土地に健やかに育つ農産物をいただくことによって、その風土で
健やかに生きる エネルギーを頂くことができるのでしょう。
現代人の行動範囲は、格段に広がっておりますので、
住む土地と認識する範囲も広げて考えていいそうです。
まあ、同じ日本に育つものでしたら、だいたい良しとできるのではないでしょうか。
2.一物全体の原則
できる限り、丸ごと全体のエネルギーをいただきます。
アクは時間をかけて炒めたり、塩や圧力を加えたりすると、甘味に変わります。
皮もむかず、一緒に頂きます。皮は 同じように皮膚組織を作る材料になるんだそうです。
だからやっぱり、安全安心な無農薬の野菜を求めます。
3.食事の割合は、歯の割合に合わせるのが自然。
ライオンなどの肉食動物の歯は、全部が肉をかみ切るためのするどい犬歯。
草食動物の牛や象の歯は、全部が臼歯。それぞれ食べ物に合わせて、歯の構造が作られています。
人の歯は、32本(親知らずも含む)のうち20本は臼歯(62.5%)、
犬歯は4本(12.5%)、
砕いたり切ったりするための前歯が8本(25%)
ですから、歯の割合にあった基準になる食べ方は、穀物が5−6割、
野菜が約3割、肉魚は約1割となります。
この基準は頭のどこかに入れておきましょう。
「やはり主食になるのは、日本人にとっては『ご飯』だよね。」って。
日本の伝統として受け継がれているモノは、メインディッシュという呼び方に表われるような、おかずを主食にしている文化ではないと思います。
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★アーユルヴェーダの知恵
●アーユルヴェーダの健康観
インド伝承医学であるアーユルヴェーダは、その人本来の体質(プラクリティ)を取り戻すことで健康になると考える生命科学です。体質や健康状態を3つのドーシャ・エネルギー、ヴァータ(動き)、ピッタ(変換)、カパ(構造)のバランスで捉えるのが特徴です。
その人の脈から正確な情報を読み取り、現在乱れているドーシャ・エネルギーと本来の体質(プラクリティ)を知り、本来のバランス状態へ戻るための様々なアプローチ方法や知識を提供しています。
本来の体質に合わない生活を続けていると、バランスが乱れ、未消化物(アーマ)が生じて様々な流れを詰まらせ、病気が生まれると考えます。この未消化物を解消する治癒方法として、生活改善、薬草の処方、パンチャカルマなどの浄化法があります。
アーユルヴェーダでは、魂・精神・心・体のすべてのレベルでバランスがとれている状態を、「真の健康」と定義しています。そして、すべてのレベルにおいてバランスを取り戻すためのアプローチ方法をもつ、優れたホリスティック医学だと感じます。
入門書としては、「ファンタスティック・アーユルヴェーダ」蓮村 奮著/知玄舎発行がお勧めです!
●コラム− 消化の話(自己観察から納得したこと)
・活動エネルギーを作る消化のメカニズム
・調和的な波動を取り入れる方法 など
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食べ物を食べるとは、エネルギーを、または波動を取り入れていること。
調和的なエネルギー、調和的な波動に満ちているモノを
いただきましょう!
心がたっぷり満たされるように…。
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