●ムング豆スープ、キチャリの作り方
◎アーユルヴェーダでは、調和の質が高く、バランスを調えてくれる純粋な質の
食事を以下のように紹介しています。
(「ファンタスティック・アーユルヴェーダ」/蓮村誠著を参考にしました。)
◆温かくできたてで、適度な油を含む食事
◆その土地にできた、季節の新鮮な材料を使った食事
◆よく熟した果物
◆汚れていない(人工加工していない)純粋な水と空気
◆お米、小麦、生ハチミツ、アーモンド、なつめやし、ミルク、ごま、ギー(精製バター)
◆喜びと平和に満ちた料理人の手によって作られた食事
◆以上を、喜びの心を持って食べる食事
アーユルヴェーダでは、ムング豆も消化しやすく、調和という質の高いもの
だと教えています。
どなたが召し上がっても、心と体のバランスを調えてくれる食材と言われています。
ムング豆を食べるようになって、過食が収まったという方もいらっしゃるそうです。
胃腸が疲れていて、消化力が弱っているときにも、お勧めできるので、
そんなときは、ご飯と一緒にお粥を作ってみてください。
きっと、満足感のある食事ができると思います。
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◎インドのアーユルヴェーダ・ドクターに教えていただいた
ムング豆スープの作り方 (基本)
1)ムング豆を1〜2時間くらい水につける。使う前にざるに上げて水切り。
2)温めた鍋にギーを熱し、クミンシード、ヒング少々、ターメリック少々を
入れて炒め、よく混ぜる。(ヒングが手に入らないときは、なくても可)
3)ムング豆を加え、炒める。
4)倍量以上の水を入れ(お好みの量)、岩塩を加えて煮る。
※ターメリックは、殺菌作用・消化促進作用があり、
クミン・ヒングは、お腹にたまったガスの排出を助ける働きがあるそうです。
お料理は、こうしなければならないというものはありません。
ご自分の体の必要に応じて、美味しく召し上がれるように、工夫してみましょう。
※ムング豆スープは、グリーンアスパラや小松菜などとも相性がいいです。
※仕上げに、ルッコラを刻んで入れてもゴマのような良い風味が味わえます。 |
◎ご飯と一緒に炊く!
ご飯を炊くときに、お好みの量のムング豆とショウガ(パウダーまたはすり下ろし・スライス)、ギーを少し、岩塩少々を入れて柔らかめに炊くのも、とても美味しいです。
ギーは、その方の消化力に合わせて使いますので、なしでも美味しいです。
◎土鍋でゆっくりコトコト煮るのも美味しいです。
1)土鍋にムング豆、小さく切っただし昆布、焦げないように少し多めの水を入れて, とろ火にかけておきます。
2)やわらかくトロけるようになってくると、いい香りがしてきますので、その頃合いを見計らって、岩塩、クミン、ターメリック、時に応じてギーを加え、仕上げに醤油を一回ししても、なじみやすい味になります。
※急ぐときは、ふたを開けたまま、やや強い中火で沸騰させ、その後ふたをして弱火で煮ると、早く出来上がります。
※少しクリーミーに仕上げて、麺類(そば、うどん、そうめんなど)に ソースのようにかけて食べても美味しいです。
◎キチャリの作り方
キチャリは、体調をくずしたときの朝のお粥に適しています。
インドでは、キチャリはポピュラーなメニューですが、ギーを加えたシンプルなキチャリは、体にやさしいお粥です。
(2人分位の分量です)
米 1/2カップ
ムングダール 1/2カップ
ターメリック 小さじ1
ヒング 小さじ1/4
岩塩 小さじ1前後
(お好みで加減してください)
ギー 小さじ1
水 3〜4カップ位
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作 り 方
● 前の晩にムングダールと米を分量の水に浸しておく。
または朝少し多めの量のお湯を入れて火にかけると、
5〜10分の時間を節約できる。
●深めの鍋に全部の材料とギー・水を入れ、蓋をせず沸騰するまで中火〜強火。
沸騰後弱火加減にし、少しずらして蓋をして15〜20分位煮る。
完全に豆が柔らかくなったら火を止め、蓋をして数分蒸らす。
● 出来立ての温かいうちに、分量外のギー小さじ1〜2杯加えて
お召し上がりください。
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